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口腔内スキャナー(IOS) TRIOS4の未来
2022年3月19日
昨年より当院に導入した医療機器に口腔内スキャナー(TRIOS4)があります。
お口の中の様子を小型のカメラで詳細に読み取り、コンピューターで立体的な画像に構築します。
従来の歯型どりをせずに、歯の型をとることができます。
歯の詰めものや被せものなどを製作する際に、この口腔内スキャナーを活用できます。
従来の歯型どりが苦手な嘔吐反射の強い方には福音かもしれません。
最近では、口腔内スキャナーで歯型どりをして行うマウスピース矯正が話題となっています。
導入しようと決断したきっかけは、インプラントの型どりがシンプルになるからです。
インプラント治療において手術と型どりのステップが、患者さんと歯科医師の双方に非常にストレスのかかるものです。
またインプラント治療のシュミレーションするうえでも活用しております。
現在、口腔内スキャナーで提携している技工士さんは福岡の方ですが、
口腔内スキャナーでとったデータをインターネットで送信して、被せものを作っていただいております。
出来上がったきたものは精度が高いです。
保険導入は今年4月の改定でも見送られましたが、いずれ導入されることになると思います。
ただし、いろいろ問題というか課題もあります。
なかなか装置が大きいので狭いお口の中での取り回しを不快に感じられる方もいらっしゃいます。
また歯ぐきの縁より深い部分をスキャンするのは苦手です。見えない部分はとれないのです。
歯がほとんどない方の型取りも、ランドマークとなる歯が少ないので精度が落ちます。
当院では症例に応じて、従来の方法と使い分けて活用しております。
福岡県柳川市 石井歯科医院