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歯周病の人は、すい臓がんになりやすい?
2020年6月24日
歯周病菌を保菌しているとすい臓がんの発症リスクが高くなる?
P.gingivalis(歯周病の原因菌)保菌者はすい臓がんの発症リスクが1.6倍高い
A.actinomycetemcomitans(侵襲性歯周炎の原因菌)保菌者はすい臓がんの発症リスクが2.2倍高い
参考文献:Fan X et al. Gut. 2018 Jan;67(1):120-127.
歯周病はすい臓がんを含むがん死亡リスクに関与
68273人の成人の10年間のコホート研究を実施
参考文献:Int J Cancer.2018 Jan 11.
歯周病はすい臓がんに関係している
参考文献:Maisonneuve P et al.Ann Oncol 28:985-995.2017.
上記のような報告があり、歯周病の人は、すい臓がんになりやすい傾向があるようです。
一方で、歯周病の治療を行えばリスクを軽減できると考えられます。
歯周病は”静かな病気”とも言われ、症状がなく進行することが多いです。
つまり痛みや腫れがでたときは重度に進行していることが多いのです。
歯周病は成人の60%が症状の程度は違うにしても発症していると言われます。
定期的に歯科健診を行うことをおすすめします。
福岡県柳川市 石井歯科医院