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日本の保険診療における根管治療の現状 #感染管理
2020年6月14日
根管治療とは、一般的に歯の神経の治療のことです。
むし歯が大きくなって歯が痛いときに行われることが多い処置です。
また差し歯が外れた時や歯ぐきが腫れた時にも行われることがあります。
初めて歯の神経を処置することを抜髄処置といいます。
原因としては、いろいろな原因で不可逆的な炎症が歯の神経におきたときに行われます。
日本における抜髄成功率 約50% ⇒ 失敗率 約50%
北米における抜髄成功率 約88%
2012年 東京医科歯科大 須田英明 教授調査
これまで歯科においていろいろと勉強してきて思うのですが
日本の歯科医師の技術は、決してアメリカに負けていないと思います。
どこに成功率の差があるのか?この調査は以下の記載がポイントとなります。
日本 簡易防湿(ラバーダムしない)
北米 ラバーダム必須
それは、根管治療における細菌感染管理の初歩であるラバーダム防湿処置を行っていないことに尽きると思います。
抜髄処置時に細菌が入らないようなにすれば、成功率の改善が得られるのではないのでしょうか?
一方で、ラバーダムをできないぐらい歯の強度が弱くなっている場合は、抜歯が適応となってしまいます。
やはり、むし歯にならない。そして治療した部分が再度治療にならないよう定期的にメインテナンスも大切です。
福岡県柳川市 石井歯科医院