根管治療
大切な歯をできる限り残すために
このようなお悩みやご希望がある方は、当院までご相談ください
- 歯が痛くて
痛み止めを飲んでいる - 歯の根の先に
膿が溜まっている - むし歯が重症化した
- 歯の根の治療を
何度も繰り返している - 他院で抜歯が必要だと
診断された - できるなら歯を残したい
根管治療とは?
- 一部自由診療
歯の中はどうなっているの?
歯の根の内部には、神経や血管が通る「根管」という細い管があります。
血管は歯に栄養や酸素を届け、神経は刺激を脳に伝えるという大切な役割を担っています。根管の形は非常に複雑で、治療の際は高度な技術が求められます。
むし歯が神経まで進んでしまったら
むし歯が進行して神経に達すると、激しい痛みや腫れを引き起こします。
この場合、おもに「抜歯」か「神経を除去して根管内を消毒し、歯を残す(根管治療)」の2つの選択肢があります。
当院では、ご自身の歯で食事を楽しんでいただくために、根管治療によって歯を残すことを優先して検討しています。
根管治療の必要性
根管治療は、細菌に感染した神経を取り除き、根管の内部を徹底的に洗浄・消毒してから薬剤で密閉し、詰め物・被せ物で補います。
根管治療を行い、歯の中を清潔に保つことによって、かつては抜歯するしかなかった重症化したむし歯でも、歯を残せる可能性が高まっています。
当院の根管治療の特徴
ラバーダム防湿
ラバーダムとは、治療する歯だけを露出させる薄いゴム製のシートです。
1965年に発表された論文(※1)などから、歯の根の病気(根尖性歯周炎)のおもな原因は細菌感染であることがわかっています。そのため、根管治療の結果は「どれだけ細菌を減らし、再び入り込まない環境を作れるか」に大きく左右されます。
当院ではラバーダム防湿を採用し、患部だけを露出することで、細菌を含む唾液を物理的に遮断しながら治療を行います。また、強い薬剤が歯ぐきなどの粘膜に触れるのを予防できるメリットもあります。
- The effects of surgical exposures of dental pulps in germ-free and conventional laboratory rats (KAKEHASHI S, STANLEY HR, FITZGERALD RJ. 1965)
マイクロスコープ
マイクロスコープは、肉眼の最大約20倍まで拡大して見ることができる歯科用顕微鏡です。
直径1mm以下の細い根管内も鮮明に捉えることで、見落としのリスクを減らし、より的確な治療を行うことができます。
また、根管治療では、最後に装着する被せ物の精度が治療の成功率を左右することがわかっています。どれだけ丁寧に治療を行っても、被せ物にすき間があればそこから細菌が侵入し、再発の原因となります。当院では必要に応じてマイクロスコープを活用し、精度の高い治療を心がけています。
自由診療の根管治療
当院で行う保険診療と自由診療の違いは、お一人お一人の歯を守るために注ぐ「時間」と「丁寧な対話」にあると考えています。
1時間程の診療枠を確保して、マイクロスコープを用いた精密な治療を行うほか、事前の説明から治療後の解説を丁寧に行います。マイクロスコープで録画した映像を一緒に確認しながら、「どの部分をどのように治療したのか」をわかりやすくお伝えしています。十分な時間を確保できるため、通院回数を抑えられる場合があることも特徴です。保険診療と比べると費用負担は大きくなりますが、歯をできる限り長く健康に保つための選択肢の一つとしてご提案しています。
- 自由診療です。症状により保険診療適用となる場合もあります。治療費用77,000円〜121,000円
- デメリット・リスク:神経を除去するため、治療後は歯がもろくなる可能性があります。根管治療は非常に有効な治療ですが、成功率は100%ではありません。歯の状態によっては抜歯が必要となる場合もあります。
- 治療期間:約2~4週間、治療回数:約2~4回
根管治療の流れ
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精密検査
痛みがある歯とその周囲をレントゲンで撮影し、歯の根の状態を確認します。
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ご説明
検査結果をもとに、お口の中の状態や治療内容についてご説明いたします。
不安なことやご不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。
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むし歯と
感染源の除去 専用器具を使用し、むし歯や感染源を丁寧に取り除きます。
再発リスクを抑えるため、ラバーダムを装着した上で、細部まで慎重に確認しながら除去します。
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根管内の洗浄・
消毒 神経を取り除いたら、複雑に入り組んだ根管内を洗浄・消毒します。細菌を死滅させるための重要な処置であり、精密な処置を行うことが大切です。
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薬剤による密閉(充填)
根管内に薬剤をすき間なく充填するために、根管を拡大して形を整えます。その後、再び細菌が入り込まないように薬剤を詰めて密閉します。
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根管治療完了
新しく汚れが入らないように根管の穴をふさいで土台をつくり、仮歯などでふたをしたら根管治療は完了です。この後、詰め物・被せ物の製作へと進みます。
根管治療の成功を支える、精度の高い被せ物
当院では、歯を「治して終わり」ではなく、できる限り健康な状態を長く維持し、ご自身の歯で快適に過ごしていただくことを大切にしています。そのため、根管治療そのものだけでなく、治療後に装着する被せ物の精度にもこだわっています。
歯の治療を建物にたとえると、むし歯治療や根管治療は「基礎工事」、被せ物は建物を守る「屋根」のような役割を担います。どれほど丁寧に基礎工事を行っても、屋根にすき間があれば雨水が入り込み建物が傷んでしまうように、歯も被せ物にわずかなすき間があると、むし歯の再発や根管治療のやり直しにつながる可能性があります。
実際に、根管治療と被せ物の両方の精度が良好だった歯は約91%成功している一方、根管治療が良好であっても、被せ物の精度が不十分な場合には約44%まで低下したことが報告されています。そのため当院では、マイクロスコープや拡大鏡を用いて細部まで確認しながら処置を行うほか、デジタル技術も活用し、歯との適合性を高めた精度の高い被せ物の製作に努めています。
参照元:Ray HA ,Trope M.
Periapical status of endodontically treated in relation to the technical quality of the root filling and the coronal restoration. Int End J.1995;28:12-18